理事長あいさつ

理事長

地域の皆さまに支えられて

医療法人日の出会の歴史は、1977年(昭和52年)、「タケシマ整形外科医院」が福岡市西区野方の一角で産声を上げた時に始まりました。当時はまだ診療所の周囲は田畑ばかりで、ポツポツと住宅地が造成中でした。医師としても人間としてもまだまだ未熟であった私は、少ない職員の皆さんと、やる気と不安が交錯する中での船出でした。職員達もきっと同じ思いだったことでしょう。

開業初日、そんな私達の元にお出で頂いた患者様の数は19名、職員一同、心から感謝の気持ちで精一杯診療させて頂いたことを覚えています。その甲斐あってか口伝えで50、100、200人と患者様が増えていきました。その間に地域の開発も進み、タケシマ整形外科医院も「医療法人タケシマ整形外科医院」と法人化。1994年(平成6年)に「介護老人保健施設サンライズ壱岐」、2001年(平成13年)に「グループホームひだまり」を開設。2003年(平成15年)に「医療法人日の出会」と名称を変え、医療・介護施設として、地域の発展と共に成長してまいりました。これまでご支援いただいた皆様方、患者様方、そしてまさに身体を張って共に頑張ってきた職員には深く感謝しています。

安心して長命を喜べる社会へ

現在、日本はかつていかなる国も経験し得たことのないスピードで少子高齢化社会に直面しています。高齢者人口は、2025年には総人口の3分の1を超えることが推計されてきましたが、正に現実のものとなってきています。私達の地域も決して例外ではありません。むしろ、福岡市の中では高齢化比率は高いと言えます。医療・介護を掌る私共はこの現実に怯むことなく対峙し、地域の皆様が安心・安全に暮らして頂ける地域社会を築くよう努力していく所存です。勿論、それは私共の小さな力だけでできる事ではありません。私達医療・福祉関係者のみならず、行政、そして地域の一人ひとりの方々の協力が必要です。私自身、これまで育んで頂いた地域にこれまでのお返しをしたいと考えています。

未来へ、持続可能な医療・介護を

人の命はやがて尽きますが、社会は継承され、また新しい世代が育っていきます。「医療法人日の出会」はこれまで日本の国を支えて来られた高齢の方々をご支援すると共に、次の世代が安心して暮らしていけるよう、医療・介護の分野を通じて「地域社会に安心と安全を提供する」ことを目的に「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」互いに支え合う心を職員一同共通の志として歩んでいきたいと思います。

医療法人 日の出会
理事長 土居 壽孝